2014-06-22から1日間の記事一覧

 最判平成22年6月1日 売買契約の目的物である土地の土壌に,上記売買契約締結後に法令に基づく規制の対象となったふっ素が基準値を超えて含まれていたことが,民法570条にいう瑕疵に当たらないとされた事例

※民法570条「売買の目的物に隠れた瑕疵があったちきは、第566条の規定を準用する。」と規定し、「瑕疵」とは、目的物に何らかの欠陥があることをいい、何らかの欠陥があるかの判断は、客観的な当該目的物が通常備えるべき品質・性能が基準のみならず、…

最判平成22年6月29日 権利能力のない社団を債権者とする場合には、強制執行の申立書に,当該社団を債務者とする執行文の付された上記債務名義の正本のほか,上記不動産が当該社団の構成員全員の総有に属することを確認する旨の上記債権者と当該社団及び上記登記名義人との間の確定判決その他これに準ずる文書を添付して、当該社団を債務者とする強制執行の申立てをすべきとした事例

※権利能力のない社団に対しても、当事者能力を有するので(民事訴訟法29条,民事執行法20条)、債権者は社団の構成員全員の総有に属する財産に対して強制執行をすることができるが、その方法が問題となる。 ※この点、権利能力のない社団の構成員の総有不…