通謀虚偽表示の要件事実

通謀虚偽表示の要件事実

事例
ある不動産につき、ＸからＡに対して売買を原因とする所有権移転登記手続がされた上で、更にＹのＡに対する債権を被担保債権とするＹ名義の抵当権設定登記が存在する場合に、ＸがＹに対して抵当権設定登記の抹消を請求する場合

訴訟物
所有権に基づく妨害排除請求権としての抵当権設定登記抹消登記請求権

請求原因
あ　Ｘがその不動産を所有していること
い　Ｙ名義の抵当権設定登記が存在すること

抗弁
所有権喪失の抗弁
カ　ＸがＡとの間でその不動産につき売買契約を締結したこと

再抗弁
通謀虚偽表示の再抗弁
さ　ＸとＡはカの契約を締結する際に、いずれも売買する意思がないのにその意思があるように仮装する合意をしたこと