2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧
最判平成27年3月27日 西宮市営住宅条例(平成9年西宮市条例第44号)46条1項柱書き及び同項6号の規定のうち,入居者が暴力団員であることが判明した場合に市営住宅の明渡しを請求することができる旨を定める部分は,憲法22条1項に違反しない。…
最判平成24年2月13日 医師としての知識,経験に基づく診断を含む医学的判断を内容とする鑑定を命じられた医師が,当該鑑定を行う過程で知り得た人の秘密を正当な理由なく漏らす行為は,医師がその業務上取り扱ったことについて知り得た人の秘密を漏示す…
最判平成20年11月10日 ショッピングセンターにおいて女性客の後ろを執ように付けねらい,デジタルカメラ機能付きの携帯電話でズボンを着用した同女の臀部を近い距離から多数回撮影した本件行為(判文参照)は,被害者を著しくしゅう恥させ,被害者に不…
最判平成23年2月22日 遺産を特定の推定相続人に単独で相続させる旨の遺産分割の方法を指定する「相続させる」旨の遺言は,当該遺言により遺産を相続させるものとされた推定相続人が遺言者の死亡以前に死亡した場合には,当該「相続させる」旨の遺言に係…
最判平成22年6月29日 権利能力のない社団を債務者とする金銭債権を表示した債務名義を有する債権者が,当該社団の構成員全員に総有的に帰属する不動産に対して強制執行をしようとする場合において,上記不動産につき,当該社団のために第三者がその登記…
最判平成22年6月29日 葬儀場の営業を行う業者が,その近隣に居宅を共有してこれに居住する者に対し,上記居宅から葬儀場の様子が見えないようにするための目隠しを設置する措置を更に講ずべき義務も,葬儀場の営業についての不法行為責任も負わないとさ…
最判平成23年10月31日 飲酒酩酊状態にあった被告人が直進道路において高速で自動車を運転中,先行車両に追突し,死傷の結果を生じさせた事案につき,被告人はアルコールの影響により前方を注視してそこにある危険を的確に把握して対処することができな…
最判平成26年9月5日 NHK放送受信料の時効 受信料が月額又は6箇月若しくは12箇月前払額で定められ,その支払方法が2箇月ごとの各期に当該期分を一括して支払う方法又は6箇月分若しくは12箇月分を一括して前払する方法によるものとされている日本放…
最判平成27年4月9日 責任を弁識する能力のない未成年者が,サッカーボールを蹴って他人に損害を加えた場合において,その親権者が民法714条1項の監督義務者としての義務を怠らなかったとされた事例事件番号 平成24(受)1948 事件名 損害賠償請求事件 …
最判平成22年12月16日 転得者による真正な登記名義の回復を原因とする中間省略登記の可否(許されないとした事例) 事件番号 平成21(受)1097 事件名 持分所有権移転登記手続,遺産確認,共有物分割請求本訴,持分所有権移転登記手続請求反訴事件 裁判…
最判平成27年3月26日 非上場会社において会社法785条1項に基づく株式買取請求がされ,裁判所が収益還元法を用いて株式の買取価格を決定する場合に,非流動性ディスカウント(当該会社の株式には市場性がないことを理由とする減価)を行うことはでき…
裁判官古田佑紀の補足意見は,次のとおりである。 法廷意見は,取得時効の完成後所有権移転登記をする前に,第三者が抵当権の設定を受けその登記がされた場合,抵当権が実行されると占有者は所有権を失うことになることに着目して権利の対立関係を認め,第三…
最判平成24年3月16日 不動産の取得時効の完成後,所有権移転登記がされることのないまま,第三者が原所有者から抵当権の設定を受けて抵当権設定登記を了した場合において,上記不動産の時効取得者である占有者が,その後引き続き時効取得に必要な期間占…
最判平成27年3月24日 再審請求人が,住居の届出をした後,裁判所に対してその変更届出等をしてこなかった一方で,裁判所も,同人の所在を把握できず,その端緒もなかったなどの判示の事実関係の下では,同人が別件で刑事施設に収容されていたとしても,…
事件番号 平成25(あ)755 事件名 営利誘拐幇助,逮捕監禁幇助,強盗殺人幇助,殺人被告事件 裁判年月日 平成27年3月10日 法廷名 最高裁判所第三小法廷 裁判種別 判決 結果 棄却 判例集等巻・号・頁 原審裁判所名 仙台高等裁判所 原審事件番号 平成24(う)18 原…
事件番号 平成23(行ウ)63 事件名 選挙権確認請求事件 裁判年月日 平成25年3月14日 裁判所名 東京地方裁判所 分野 行政 判示事項 公職選挙法11条1項1号の合憲性 裁判要旨 憲法は,選挙権が,国民主権の原理に基づく議会制民主主義の根幹と位置付けられる…
最判平成24年11月27日 金融機関Yをいわゆるアレンジャーとするシンジケートローンへの参加の招へいに応じた金融機関Xらに対しYが信義則上の情報提供義務を負うとされた事例要旨 金融機関Xらが,Aの委託を受けた金融機関Yから,Yをいわゆるアレ…
事件番号 平成2(あ)848 事件名 外国人登録法違反 裁判年月日 平成7年12月15日 法廷名 最高裁判所第三小法廷 裁判種別 判決 結果 棄却 判例集等巻・号・頁 刑集 第49巻10号842頁 原審裁判所名 大阪高等裁判所 原審事件番号 原審裁判年月日 平成2年6月19日 判…